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『つるたま』商品開発失敗談

「新たなマシュマロ和菓子をつくろう!」

そう心に決めて取り組み始めた『つるたま』ブランドの商品開発ですが、商品化に至る道のりは失敗の連続でした。ブランド発表を迎えたいまだからこそ、新製品開発における失敗談を公開しちゃいます。

まずはコレ。スティック状のものにマシュマロをくっつけています。題してマシュマロ・スティック。そのまんまですが、素焼きのかりんとうにマシュマロを付けるという趣向です。

やってみたのですが、大失敗。何が?って、美味しくないんですよ、全然。かりんとうのパリパリ感とマシュマロのまったり感が口の中で完全な不協和音を奏でてしまいました。トホホ。

新しいマシュマロ和菓子の創作って、なかなか上手くいきませんね。もうやめようかと思ったりした失敗作でした。

マシュマロ・スティック開発に失敗した後、今度はマシュマロ餅に挑戦しました。マシュマロにきな粉をまぶすという発想です。

これね、悪くはなかったんですよ。きな粉でマシュマロを食べてみると意外と美味しかったのです。ただ、あまりにも平凡でした。スタッフ一同で話し合った結果、あえなくボツになりました。

う〜む、マシュマロ和菓子ってなかなか難しいですね。

いろんな可能性に挫折した後、今度はオセロのような丸いマシュマロ菓子が出来ないかと取り組みました。最初に取り組んだのが固形のメランゲ菓子風のものでした。

が、マシュマロはタネを絞った後から膨らんでくる上、タネが出来たての暖かい状態と少し時間がたって冷めてきた状態で膨らみ方が異なるため、均一に絞り出すことが難しく、果実などを加えるとさらに不確定要素が増えて制御不能に陥り、またしても挫折。

が、果実や緑茶など様々な素材を試すことはできたので収穫はありました。

その後、紆余曲折があり、マシュマロを上に乗せた二層羊羹を開発しました。もともと錦玉を上に乗せた二層羊羹がありますよね。その錦玉の部分をマシュマロにしちゃおうという発想です。

ただし、錦玉も羊羹も寒天ですから相性がいいんですが、マシュマロはゼラチンを使うからなのかイマイチです。特にマシュマロに果汁を加えるとなかなかくっついてくれません。画像はピンクが木苺、黄がかぼちゃなんですが、随分試行錯誤を余儀なくされました。

で、くっついたらくっついたで、今度は箱から取り出すときに箱にくっついてしまって取り出せない事態に... また、二層の比率もなかなか安定しません。マシュマロは後から膨らむのでなかなか計算通りにいかないのです。画像では二つの二層羊羹におけるマシュマロと羊羹の比率がまちまちで、また、二層の境界線もあまり美しくありません。商品を世に出すというのは本当に大変ですね。